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コメ一合 

2019/09/08
Sun. 20:31

ちょっと前まではテント泊と言えば必ずアルミ鍋でご飯を炊いていた。
これは所属していた山岳会の先輩たちが、ヤマはコメであるという強い信念の持ち主で
装備に必ず「ひとりコメ一合持参」の命令が毎回下っていたからだ。
実際にボクは山でのコメの炊き方を、この先輩たちから学んだ。

若干水は多め、コメを30分程度水に浸し、コンロの火にかける。
中火で20分くらいすると、ゴトゴト煮えてくるのでとろ火でさらに20分くらい煮る。
コメの香ばしい湯気がテントの中をゆらゆら泳ぐと「やっぱり日本人はコメだな」という
結論におのおの無言で頷くのである。

湯気が出なくなった頃合いを見計らって火を消す。ここで鍋の蓋をぱっと開けてはいけない。
蒸らす時間が15分程度必要なのだ。じーーーっと蒸らす間、全員で鍋を見つめて待つ。
いい感じで酒もまわってきて、いよいよコメというメインディッシュが出来上がる。

15分経過してもまだぱっと蓋を開けてはいけない(らしい・・・)
先輩曰く「こうやってな、鍋を逆さまにするんだよ」と手ぬぐいで熱くなった鍋を持ち上げ
逆さまにすること10秒、ようやくボクたちはコメにありつけるのである。
なんで逆さまにするのかは、いろんな説があるそうだがたいして重要ではなさそうだった。

便利なアルファ米の味もだいぶ美味しくなったし、最近ではヤマで炊いてまでコメを
食べなくなったが、仲間同士でおなじ釜のメシを食う!という一種のイベントが
懐かしく思えたりもする。たまには、そんなイベントも織り交ぜた山行もいいかもしれない。


IMG-9150.jpg
最近はめっきり出番が無いが、エバニューのアルミ鍋でよくコメを炊いた。
これは小さいので2号ぐらいしか炊けないが、3人くらいの山行にはちょうどいい。

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2019-09